ここでは、うちの ちびたちの住まいを紹介します。
1. | どんな住まいに住んでもらうか? |
2. | ケージ内の配置は? |
3. | 敷き材は使わない? |
まず、基本的な考え方として、「ケージがよいかプラケースや水槽がよいか」という問題がありますが、我が家ではゴールデンハムスターも、ジャンガリアンも、キャンベルも、これまではずっとケージを住まいとして使ってもらってきています。
我が家で、今使っているケージは、HOEIのHM40(右上の写真)と、Frisky社のハムスターパークセット(左下の写真)です。 ケージとしてしっかりとした作りだと思うのは、HM40の方だと思いますが、床面積の広さや床面の処理などは、うちの飼い方ではパークセットの方があっているように思っています。
ハムスターはもともと地上で生活する生き物ですから、ケージの高さは必要ありません。 むしろ床面積が広いことの方が大切です。そうすると、個々の飼い主さんの事情が許す範囲で、一番広さのあるケージを選んであげる必要があります。うちの場合には、居場所で紹介したように棚にケージを納めていますから、棚の収容力とケージの大きさのかねあいで、このくらいの大きさのケージを選択しているわけです。
うちにはいま、ゴールデンハムスターしかいませんので、全てのケージの中の配置は、上の図のようにしています。 餌箱や巣箱は、それぞれにちがうものを使っている場合もありますが、配置は皆同じようなもので、左右が対称になっていたりするくらいの違いしかありません。HOEIのHM40の場合には、扉が天井についていることが大きくちがいます。 ハムスターが居るまま、ケージに手を入れて世話をする場合には、天井に開口部があるのは便利です。 ところが、ハムスターが自ら手に慣れてきてくれるようになるためには、私の経験では側面や前面に開口部があるタイプのケージの方が良いように思います。
また、開口部から巣箱が近すぎると、たとえば餌を補給するときに、必ず手が巣箱のそばを通らなければならなりませんが、巣箱の上を手が通過するのは、慣れたハムスターでは問題ないですが、まだ慣れていないハムスターの場合には、怯えや慣れにくいといったことの原因になるように思います。
トイレはどこにおかなければならないということはありませんが、ハムスターが落ち着いて用が足せる場所であり、また、隠れて身繕いする場所でもあるので、うちではケージの一番奥に設置しています。 トイレのしつけなどついてはトイレのページで詳しく解説したいと思います。
餌入れは、ケージの開口部から近い場所に設置するのがよいでしょう。 良く慣れたハムスターなら、寝ている間に餌の補給をできますし、餌を食べた量や持ち去った量などを量る場合でも、ケージの奥の方に手を突っ込ま無くても良い方がよいでしょう。
回し車も、設置しないことを推奨する獣医師も多くいますし、置き方についても諸説あるところです。うちでは、設置する方を選びましたが、置き方についてはハムスターがある程度成長するまではかなり気を使います。 成長してからも、ケージとの隙間などに挟まれて怪我や最悪の場合死亡することもあるので、置き方、とくにケージの壁や格子と車との間隔を必要以上に狭くしないように気を付けています。 事故の多くは、前述の挟まれと、もう一つは車の横木の間に足を取られての骨折です。足を取られての骨折は、回し車の形や大きさを良く吟味することで、かなりの割合を未然に防げると思います。
飼育書の多く、また、ペットショップの多くでは、パインチップやシダーチップをはじめとしたウッドチップを敷き材に使っています。 しかし、うちでは、巣材は与えますが、いわゆる敷き材を敷くということはしていません。
その理由の一つは、交換頻度です。 敷き材を頻繁に交換できれば、衛生面でもgoodだと思いますが、交換頻度が低いと、かえってチップ類の一部が湿気をすったり、排泄物が堆積したりして、清潔に保ちにくいかも知れないと思っています。
もう一つの理由は、ウッドチップからでるダストや化学成分へのアレルギーです。 人間でも製材所の前を通るとむせそうになる人が居ます(私自身も子どもの頃はそうでした)が、ハムスターにも、時々針葉樹のチップにアレルギーを示す子が居ます。 この対策としては、紙製(溶けたり固まったりしないタイプ)のチップを使う手があります。 うちでもジャンガリアンやキャンベルにはこれを使っていた時期がありました。
さらに、今もうひとつ考えているのは、床面はできるだけフラットに保てた方がよいのではないかということです。 科学的根拠には薄いのですが、うちの場合、ケージにオリジナルでついてくる床の網(最近はついてこないものが多いようですが・・・)をそのまま使っていた頃に比べて、床に新聞を裂かずに平たく敷くようにしてからの方が、ハムスターたちの平均の寿命が延びているのです。 また、ハムスターパークキットでは、床面にエンボス加工が施されているので、滑りにくいという点でもbetterなように思います。 敷き材があるとそれに潜って遊んだり、巣箱に持ち込んで巣材にしたりということができるのはおそらくハムスターにとっては良いことなのだと思います。 ところが、床がでこぼこになっていると、時々ハムスターが足を踏み外しているのを見かけるのです。
ただし、敷き材がないことには大きな問題点があります。 爪が伸びたハムスターの場合、即爪が床にあたるために指まで曲がってしまうことがあるのです。 ですから、日々観察して、何か問題がでてきたらすぐに解決してあげられる準備はしなくてはなりません。
敷き材を使わない飼い方については、いままでいろいろと試してきたなかで、試行錯誤していく中の一つの選択肢でしかありません。ですから、また敷き材を使うようになるかも知れません。